SIGMA fpとSIGMA fp L

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シグマがSIGMA fpのバリエーションモデルとして「SIGMA fp L」を発表しました。世界最小・最軽量というコンセプトを維持したまま、有効画素数6100万画素のセンサーを新たに採用。さらに従来のコントラストAFに加えて位相差AFを加えたハイブリッドAFにも対応しています。これは……困るわ、シグマさん。

2021/03/25 23:02追記 以下にオンライン発表会の模様をツイートしています。
SIGMA fpと比べてロゴのLだけが異なっています。価格はオープンプライスで27万円前後

まず見た目のデザインは、全く共通のようです。前面のロゴが「fp」から「fp L」に変わったぐらい。本体サイズ112.6×69.9×45.3mmはfpと全く同じ。撮影時質量は427gで、本体は5gほど重くなっているようです。外観の違いはなく、5g程度なら持ってみても違いは分からないでしょう。fpと同じように手軽に持ち歩けるフルサイズミラーレスカメラとなっています。

2021/03/25 22:00追記 背面デザインは全く一緒と思いきや、3つのメカニカルな変更点があったようです。背面ダイヤルが軽すぎる問題。専用メーカーから買って搭載したそうですが、カメラの質感にあう重めのスイッチではなかったようです。今回、同じメーカーだけど特注でできるだけ重くしてお願いして改良したといいます。従来のfpよりトルクがあるとしています。MODEボタンも、握ったときに押してしまうことが多かったのが、飛び出ている量を減らして押されにくくなったそうです。側面のMIC端子ラバーが少し飛び出ていて、ひょんなタイミングで明いてしまうことがあったのですが、これも開きにくくしたそうです。追記終わり

最大の特徴がセンサー。35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーは、実はfpの35.9×23.9mmとは異なって切りの良い36.0×24.0mmとなり、有効画素数は約2,460万画素から約6,100万画素となりました。シグマはFoveonセンサーで高画素の処理に慣れており、その画像処理技術を全て投入。その結果、高画素ならではの高精細な描写と豊かな色再現表現を実現したといいます。Foveonセンサーの画質を踏襲し、ローパスフィルターを搭載することでモアレの発生を極限まで抑えたそうです。

背面は全く一緒のようです

高画素化によって、標準以外のアスペクト比でも十分な画素数を確保できる点はメリットです。今までのfpだとアスペクト比がメインの3:2だと6000×4000で撮影できましたが、21:9だと6000×2576になっていました。それが今回、21:9でも9520×4080と、縦方向の解像度がfpのメインとほぼ同等。十分な解像度が得られる、というわけです。

高画素化によって、クロップしても画素数を維持できます。それを生かしてfp Lでは、写真・動画のいずれのモードでも最大5倍のクロップズームに対応。これまでも、APS-C用レンズ装着時のDCモードではレンズ表記焦点距離の1.5倍になりましたが、これがさらに細かく設定できる、といった感じです。標準のアスペクト比3:2の場合、9.5K(9520×6328)の画素数になりますが、これを中央切り出して最大5倍、1920×1280のFHD解像度まで切り出せる、という形です。まあ、静止画の場合は後処理でも同じことができますが、動画の場合は記録画素数が最大3840×2160(4K)ですし、威力を発揮しそうです。モニターのピンチアウトでのズーム操作も可能で、この辺はスマートフォンライクに操作できそう。スマホカメラだとクロップではなくデジタルズームで画素数を維持しようとしますが、fp Lはクロップなので画質劣化がないのは安心です。

センサーの変更によって、像面位相差検出AFに対応したのも大きなトピック。従来のコントラストAFは、原理上ピントが合うときの精度は高いのですが速度は遅くなりがちで、シーンによっては大きく迷うこともありました。位相差AFによってAF速度の改善、動画撮影時のAFの追従性も向上することが期待できます。

さらに、カメラ起動中のUSB給電に対応したのも嬉しいところ。おなじみのWebカメラとして使うときもバッテリー切れの心配がなくなりますし、充電中に撮影できるのはいろいろと便利なのでありがたいところです。

新たなアクセサリとして登場したのが背面から見て左側に装着する電子ビューファインダーEVF-11。0.5型368万ドットの有機ELを採用したEVFで、情報90度まで角度調整できるチルト機構、動画収録中の音声モニタリング機能も搭載。専用だけあって、ほかの拡張性も邪魔しない点が利点です。ただ、価格は82,500円となかなかのものです。こちらはfpにも装着可能です。

他はおおむねfpと共通で、ソフトウェア的な新機能は今後fpにもアップデートで提供されるそうです。例えば、新しいカラーモードの「パウダーブルー」「デュオトーン」。さらに撮影設定を保存してQRコード化し、すぐに読み込みができる撮影レシピの機能も搭載。SNSなどでの設定交換も可能ということで、カラーモードなどのカスタマイズを共有するのも楽しそうです。こうした機能はfpにもアップデートで提供予定といいます。

というわけで、SIGMA fpとSIGMA fp L。個人的にfpを所有している状況で登場したわけですが、使っていて気になったAF性能が高速化しているというのは、かなり惹かれるポイントです。高画素による高精細感は、シグマということで気になるところ。何よりカメラ起動中のUSB給電も大きい。

より低価格で基本モデルのfp、高画素でより高級モデルのfp Lというすみ分けになるのでしょうか。高画素化するほど、ファイルとしては扱いにくくなるので、fpでも十分という人は多いでしょうが、個人的にはfp Lが気になってしまいます。買い替え(買い増しではなく)か……という悩みにはまりそうです……

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