熊本地震でのMVNOの状況

熊本県を中心に大きな地震が発生した影響で、一部で携帯通信にも影響が出ています。NTTドコモは21時54分時点で通信障害第4報を出していますが、1430分頃に甲佐町は復旧し、その後18時 47分頃には上益城郡益城町でも復旧したようです。ほかにKDDIやソフトバンクは大規模な障害は発生していない模様です。

最近はMVNOが広まっており、利用者も増加しています。MVNOも同じ携帯サービスですが、回線自体はMNOのものを借り受けて利用しています。そのため、ドコモ系のMVNO各社では、ドコモの通信障害の影響を受けます。今回のように、ドコモの基地局や伝送路などが止まった場合、MVNOの通信も利用できなくなります。

また、現時点ではドコモ携帯電話から固定電話への音声通話が繋がりにくい状況になっているようです。通信の輻輳が発生しているようで、これにともなってドコモでは携帯から熊本への発信に規制をかけています。この規制はやはりドコモ回線を利用しているMVNOにも影響が出ます。

このように音声通話が集中すると、発着信しづらくなる輻輳が発生します。特に被災地外からの安否確認やお見舞い電話が集中し、被災地での発信にも影響が出る可能性があります。救急車を呼べないなど、助けを求められなくなる危険性があるため、通常は被災地外から被災地への音声発信は控えるべきでしょう。

この輻輳を避けるために、携帯各社は通信規制をかけることで、通信集中が起きないように調整します。MVNOもこの規制の影響を受けますので、例えばドコモが通信規制をかけた場合、ドコモ回線を利用するすべてのMVNOの回線も規制がかかります。

MVNOにいくつか問い合わせたところ、今回の熊本地震ではドコモの障害や規制を除けば障害は発生していないとのことでした。すべてを確認したわけではありませんが、大手では従来通り利用できたようです。


2016-04-16 1:01 追記

輻輳の問題に関しては、以下の記事が参考になります。

震災時「LINE Out無料開放」の何が問題だったか

熊本地震「LINE通話を10分無料」は大問題だ 悪意がないにしても、ひどすぎる

本田雅一のクロスオーバーデジタル:善意が裏目に出た「LINEの10分無料通話」 震災時の安否確認はどうすべきか