モバイル用PCとしてVAIO Duo 11を常用しているのですが、初代を発売日に購入して、すでに3年。
そろそろ新マシン購入か、というタイミングでいろいろ調べたので、せっかくだからメモとして残します。長いです。
VAIO Duo 11の買い換えは、今回ちょっと急務でした。ワイド保証も切れるし、普段Lightroomで取材画像を扱っているため、パフォーマンス的にも厳しい。そして何より、標準バッテリが1時間30分ぐらいしかもたなくなってしまったのが致命的!
次期モデルは、タイミング的にSkylakeだろうと考えて待っていて、ようやくSkylake搭載マシンが出てきたので買い換えようとしたのですが、ここでいくつか誤算がありました。
まず、どうもSkylakeが潤沢にないらしいという点。実際、この秋冬モデルでSkylakeを搭載したモデルが少ないです。MicrosoftがSurface Pro 4に加えてSurface BookにSkylakeを搭載して発表。数少ない供給をMSが買い占めた?と穿ってしまいます。
- Surface Book(中央)とSurface Pro 4(右)
いずれにしても、Windows 10+Skylakeで一気にノートPC祭りになるのかと思っていたのが、出鼻をくじかれてしまいました。
そして、いきなり登場したそのSurface Book。登場自体にも驚きましたが、製品自体はかなり良さそう。13.5インチ3000×2000(267ppi)のディスプレイに、Skylake世代のCore i5/i7、SSDは128GB~1TB、メモリは8/16GBを搭載、dGPUも選択できる。通常のノートPCと思いきや、ディスプレイ部分が分離してタブレットにもなるという2-in-1タイプで、Surfaceペンも付属。Surface Pro 4で使った限りは、書き味も悪くないでしょう。
さて、話は前後しますが、ここで欲しいPCのスペックを羅列してみます。
[accordion autoclose=false openall=true clicktoclose=true tag=h3][accordion-item title=”・欲しいPCの要件”]
- プロセッサはSkylake
- ディスプレイは13インチクラス
- 重さは1.5kg以下
- タッチパネル対応
- 2-in-1はできれば欲しい
- キーボードは打ちやすく
- バッテリ駆動時間は10時間以上
- メモリ8GB以上
- dGPUはあると嬉しい
- USB Type-Cポートは欲しい
[/accordion-item][/accordion]
思いつくまま上げたので順不同ですが、こうした要件をクリアするPCを探してみると、Surface Bookはかなりポイントが高いんです。唯一の問題はUSB Type-Cがないことぐらい。
実はこのUSB Type-Cも誤算の一つ。MacBookに搭載されたし、USB PDでいろいろな機器の端子が統一されてハッピー、という状況を夢見てたのですが、採用は進まず。
今後のインタフェースの標準となり、周辺機器も対応製品が増えると考えれば、とりあえず欲しかったし、特にSurface Bookのタブレット部には省スペースを兼ねて、電源+接続インタフェースとしてUSB Type-Cを採用すればよかったと思うのですが、残念です。
とはいえ、問題点はこのUSB Type-Cぐらい。選択できるスペックを見ても、メモリ最大16GB、dGPU選択可能、タブレットにもなるし、文句の付けようがありません。
米国の発表以来、日本での発売を期待していたのに、フタを開ければ発売が「2016年初頭」。米国以外では最初期の発売になる、と日本マイクロソフトの平野拓也社長は話していますが、来年1月のInternational CESまでには欲しい……というより、早く新モデルを買わないとツラいので、この時点でSurface Bookを候補から外しました。
さて、そうなると別の製品になるので、ここで各社のラインナップを調べてみました。
[accordion autoclose=false openall=true clicktoclose=true tag=h3][accordion-item title=”・各社スペック比較”]
メーカー | Microsoft | NEC | 東芝 | HP | デル | レノボ |
モデル名 | Surface Book | |||||
CPU | Core i7 | Core i7-5500U 2.4GHz | Core i7-5500U 2.4GHz | Core i5-6200U 2.3GHz | Core i7-6500U 最大3.1GHz | Core i7-5500U 最大3GHz |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB |
SSD | 256GB | 256GB | 512GB | 256GB | 256GB | 256GB |
画面 | 13.5型PixelSense液晶 | 13.3型ワイドスーパーシャインビュー液晶 | 13.3型Clear SuperView LED液晶 | 13.3型ワイド・フルHDラディエンス・ディスプレイ | 13.3型InfinityEdge タッチ ディスプレイ | 14.0型IPS液晶 |
解像度 | 3000×2000 | 2560×1440 | 2560×1440 | 1920×1080 | QHD+(3200×1800) | WQHD(2560×1440) |
Type-C | × | × | × | × | ○ | × |
重量 | 1.576kg | 850g(大容量バッテリ) | 1.32kg | 1.45kg | 1.29kg | 1.3kg |
バッテリ | 12時間 | 9.0時間(大容量バッテリ) | 13時間 | 12時間45分 | 最大18時間 | 17.8時間 |
価格 | 12万9800円~ | 18万4980円 | 18万3600円 |
富士通LIFEBOOK SHシリーズは、Skylakeだしスペック的には悪くなかったんですが、30万を超えてしまった(Core i7選択時)のでパス。パナソニックLet’s note SZシリーズも、SkylakeだしLTEモジュール内蔵もできるし軽いし、といいことづくめですが、27万円オーバーがちょっとネック。
と、まあ、こんな感じでした。HPが妙に安いんですが、まだカスタマイズページがないため、色々選択をすると、だいたい18~20万円ぐらいになるのではないかと思います。
あんまりきちんと調べていないので、仕様によっては重さや駆動時間は変わるかもしれないですが、見比べてみると、USB Type-CがあるのはXPS 13のみ。解像度も高く、11インチクラスというフットプリントもいいし、さらにSkylakeを搭載しているのがポイント。キーボードは、Enterキー周辺が全体的に小さいのが気にかかりますが、前モデルを触った限りは、そんなに打ち間違いしなさそうでした。
しかし、Skylakeマシンは、表にある中ではSurface BookとHPだけ。ならば無理にSkylake搭載モデルでなくてもよいのでは、と考えると、むしろ最新モデルを選ばずに、夏モデルを探してもあまり違いはないような気もします。
ここは夏モデルでコストを抑えて、さらに次世代のプロセッサ更新での買い替えを考えるか、それとも今あるラインナップから選択するか。VAIOの新製品が登場するかどうかも気になるところで、Skylake、USB Type-C搭載のVAIO Zが登場したら完璧(まあ、高いか)。
というわけで、今月はもう少しノートPCについて悩んでみたいと思います。