NTTTドコモが2015年3月期第2四半期決算を発表しました。増収増益と好調な決算でしたが、その中で気になった数字がありました。
- ドコモの加藤薫社長
新料金プランに関する説明で、「1GBの追加データ購入率」が約4割に拡大した、というものです。
新料金プランは、パケットパックとして「データSパック(小容量)」で2GB、「データMパック(標準)」で5GB、「データLパック(大容量)」で8GBのデータ容量が選択できます。毎月のパケット量を使いきってしまった場合に、一時的に容量を追加する「スピードモード」(1GBに付き1000円)があり、この購入率が4割になっている、ということです。
この購入率は、1GB追加データの購入数をパケットパック契約数で割ったものとされています。つまり、「1GB追加データの購入者数」ではなく回数なので、同じ人が複数回購入している可能性もありますので、「4割の人が購入した」とは限りません。
- 新料金プランの進捗状況
いずれにしても、この「4割」という数字は決して少なくありません。2GBのSパックユーザーの多くが、毎月容量を使い切って1GBを頻繁に購入しているのか、Lパックのユーザーが本当にたくさん使っているのかは分かりません。使い切る度にその都度購入しているのか、知らない間に自動追加されているのかも分かりません。
広報に確認したのですが、この数字に関する動向は分析していないようでした。Sパックの人が毎月1GBを追加しているのであれば、SパックとMパックの価格差は1500円で、1000円の追加データを購入した方が少し安くなりますので、「2GBでは足りないけど3GBでなら足りる」という人に「3GBのプラン」があると良さそうです。また、Sパックで契約して毎月容量を使い切っている人の場合、「上位パックに切り替える」という発想がないという可能性もあります。
このあたり、利用動向を見てみると新たな発見があるかもしれません。尋ねてみたので、今後ドコモが分析を行うことを期待したいと思います。